シンポと講習会の報告
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「人畜共通感染症シンポジウム報告」

「第1回ふれあいフェスティバル」の報告

犬と楽しくアウトドア・シンポジウムの報告(2013)

犬の適正飼養講習会 老犬セミナーの報告(2013)

災害時におけるZoonosisの事前・事後の対策シンポ(2012)

犬の適正飼養講習会 初級編の報告(2011)

平成23年 飼い方講習会

Zoonosisとは―現状とペットの咬・掻傷、感染症の予防

Zoonosis協会設立記念セミナー・懇談会(2010)


咬傷や引っ掻き傷等の防止法とは

最近のZoonosisの症例から
  ―Q熱、慢性疲労、うつ病、登校拒否など―


犬猫から人に感染する病気対策


ペット業界の過去・現在・未来

カプノサイトファーガ感染症

ペットフードの安全性と適正使用

人と動物の調和のとれた共生社会

犬ブルセラ症


犬猫の病老死について



「人畜共通感染症シンポジウム」報告

2015年2月14日(土曜日)  13:30〜16:15
場所   豊島公会堂 大ホール
参加人数 65名


テーマ  登校拒否、ずる休み、うつ病、仮病などを呈する人畜共通感染症(Zoonosis)シンポ
ジウム
      
主催   Zoonosis協会、(一社)家庭動物愛護協会
協賛   (公社)日本動物病院協会、(公社)日本愛玩動物協会、(公社)東京都獣医師会
      (公社)千葉県獣医師会、(公社)横浜市獣医師会、(一社)日本小動物獣医師会
      (公社)日本動物福祉協会、(公財)日本動物愛護協会、狂犬病臨床研究会
      動物との共生を考える連絡会、(公社)埼玉県獣医師会、(一社)ペットフード協会
      (一社)ペットフード用品工業会、(公社)日本獣医師会、ペットと共生推進協議会
      (一社)ジャパンケネルクラブ


開会の辞 須田沖夫会長(主催2団体)
       人は動物と接することにより多くの恩恵を受けているが、躾・衛生・予防など十分にしておかないと
       病気・怪我など負担も多くなるので正しい動物飼育と接し方が必要となると話す。      

座長    安川明夫(家庭動物愛護協会執行理事)


《演題》1.Zoonosis総論・最新知見
      <Q熱、パスツレラ症、エボラ出血熱、デング熱>  (荒島康友 日本大学医学部助教)
       荒島康友氏はQ熱の研究も行う獣医師でありますが今回は、家庭動物とQ熱の関係を
       主に講演をいたしました。 
      
       人畜共通感染症は25種類あることがわかっており、その中で特に理解をしていただき社会に
       役立てることを期待いたしまして報告をします。
       ペットからの感染としてペットが保菌していて病原体の中にQ熱とパスツレラ等がある。
       パスツレラの保菌率は    犬 75%   猫   97%
       Q熱      〃       犬 10%   家猫 15%  外猫 45% 
       このように高い確率で保菌をしてます。

       人へのQ熱の感染は明らかな特異的症状がなく精通する医師も少く、推定される感染者は
       350万人ともいわれている。
       主な感染経路は犬と猫が考えられていますが、近年の家庭動物の飼育は伴侶動物としての
       飼育が主な目的となり より人との密着度が高くなっています。
       この中で動物からの感染を防ぐのは同室で寝ない、舐めさせない等と感染源との過度の密着を
       避けなくてはならない。
       飼い主はこのことを理解をして「知識」というワクチンを先に接種することが大切と話す。


   2. <Q熱感染による症例(登校拒否、うつ病、耳痛)>(矢久保修嗣 日本大学医学部准教授)
       患者の主訴は耳鳴り・微熱・脱力感などがある。
       感染者の中には不登校・うつ病・自殺と因果関係は証明できていませんが発生しております。
       死因全体の約2.3%は自殺であり、Q熱との関係も否定できないので、研究が進み適正な対策を
       とれば年間約3万人の自殺者を減らすことができるかもしれない。
      (症例1)
       犬・猫を飼育したことがない、触れ合った覚えもないがQ熱に感染をした。
       触れ合ってはいないが感染原因は近所の野良猫が自宅ガレージで出産をした野良猫は
       高い確率で胎盤に多数の感染源が存在する場合があり、胎盤などの乾燥により空気感染を
       したのではないかと考えられる。
      (症例2)
       飲み屋で隣に座った女性が連れていた犬に舌をかまれ発症し、微熱、倦怠感、などが続き
       仕事ができなくなり うつ病となる。その後自殺をしている。
      
       原因が解らなく心身がすぐれないとき患者は転院を繰り返すが自らもQ熱を疑って受診することも
       必要であり、多数の医師もQ熱の診療ができることが望まれる。
       厚労省はQ熱に対して治療報酬は保険適応するが診断検査は自己負担となっており、
       誰しも検査を受けてみたいと思うが25,000円の検査料金となっていることなど話す。

    3.<患者の立場から>(自分の場合は)     (患者代表 Q熱初症例患者)
       原因が解らず、心身の健康がすぐれず病院を換えてみるがよくならずに何年も経過を
       しています時にマスコミ報道でQ熱のことを知り、症状が当てはまるのではないかと思い
       大学病院と専門医とで受診するが異常なしといわれる。しかし 数年後テレビでQ熱の報道があり
       気になるので、本日講師の病院で診察を受けるとQ熱と診断され治療を受ける。
       診断・治療を受けることができるまでに、大変な時間と費用がかかり不安であったと話す。

    4.《質疑応答》     
       質問 わたくしは獣医師ですが、今まで何十年も動物と暮らして一緒に寝起きをしておりますが、
           そのために体調が悪くなったという感触はありません。
           今日話を聞いて恐怖心を煽ってしまうのではないか。
         答  今後動物病院関係者などのデーターを集める必要がある。
      
       質問 完治することはできるのか。
         答  急性期であれば数値としてデーターが出ますが、慢性期の患者では
             同じ患者でも出る時とでない時があり完治の判定は難しい。
             病原の発見や症状が出ていない場合は難しい。
       質問 検査はどこでできるのですか。
         答  昔は、静岡大学、国立感染症研究所など複数のところでできたが、
            今は日大病院、北里病院でしかできないと思う。
             また 検査費用も高額で全額患者負担となり簡単とは言えない。
      
        質問 検査費用は全額負担、薬は保険適用とちぐはぐな状況になっているのか。
          答 理由は わかりません。
      
        質問 医療と獣医療が協力してできないのか。
          答 ワンワールド・ワンヘルスと表題を掲げて日本医師会と日本獣医師会が
             昨年から運動を開始しだしたところです。

       質問者は熱帯感染症研究者、検査センター、海外感染症研究者、動物介在療法、
       製剤会社など多種多様な人たちであった。
 
閉会の辞   (一社)家庭動物愛護協会の監事で臨床獣医師の松下時夫が、医師と獣医師が共通の
         認識で活動することが重要であると挨拶して閉会とした。

  

  


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第1回ふれあいフェスティバル」の報告

2013年10月12日(土)10:30〜15:20、
お台場潮風公園にて本会主催で開催した。

31℃を越える暑さと突風の中での開催であったが緑の芝に
潮風が吹き気持ち良かった。
グルーミング(鈴木)、診療法(松永)、しつけ(江塚)、聴導犬、
トリミング(南部)、犬との旅(岡村)、人獣共通感染症(荒島)など
専門家が講義した。
広場では犬のダンスや警察犬の訓練法など、SJDドッグ
グルーミングスクールやオールドッグセンターの学生たちが
行なった。
行政、メーカー、ペット団体などの印刷物とフード、ミルク、
プリンシー、ボールペン、おもちゃなどの提供品を来場者に
配布した。
また、本会関連者の新聞、雑誌の記事などはパネル展示した。

本会役員は上記の講師のほか、藤井、大室、須田が参加した。
広報等の時間が足りず、また会場でのPRも無かったため、
参加者、来場者が少なかったことが惜しまれる。


(株)朝日リビング(泉谷)、アドホック(株)(田中)、(株)さわの、(株)K9ナチュラル・ジャパン(コリンズ)、(株)アン(桑原)、生活協同組合パルシステム東京(佐藤)、Richie(大塚)、(一社)やまとなでしこ倶楽部(本間)、Casebullton(吉田)、(一社)東京城南地域獣医量推進協会(古谷)、聴導犬普及協会(水越)、と本会賛助会員の(株)リフレックス(水上晴由)、ブルトンジャパン(株)(吉田恭子)、と(株)ウェルブリッジ(橋爪宏光)が全面協力した。


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「犬と楽しくアウトドア・シンポジウム」の報告(2013)

「犬と楽しくアウトドア・シンポジウム」のご報告

平成25年3月31日(日) 12:50〜16:55
杉並区産業商工会館講堂において開催

シンポジウムの内容は、現在、日本でも「犬と楽しくアウトドア」として毎日の散歩、野外、ドッグラン、アウトレット、犬とのお泊り、食事と広がっております。
しかし、犬のマナーとして社会化、しつけ、清潔、予防など基本的なことが出来ていない犬もおり、問題も起こしております。
今回のシンポジウムでは、野外での現場状況、受け入れ側の具体的な解説、犬の社会化、しつけ、マナー法などを訓練士に、マダニなど感染症、人獣共通感染症、中毒、異物、事故などは獣医師に、身体管理などはトリマーに、そして犬と一緒に旅する愛犬家に講演していただきました。質問コーナーでは愛犬家、動物愛護家、トリマー、行政などからの質問にそれぞれが回答しました。

シンポジウムの企画、内容は時代に適合していましたが、啓発、広報が不十分なことと、年度末の3月31日ということもありで参加者が少なくて残念でした。
しかし、申込者は北海道から九州までおり、本会の会報・HPや、獣医界・動物業界の雑誌や協賛、後援団体等のHPから情報を得たようです。
一般の犬の飼い主さんからも申し込みがありましたが、その多くは犬との同伴を希望しており、今回は残念ながら不参加になり飼い主の参加は多くありませんでした。
参加者は予定の3割でしたが、動物愛護団体、受け入れ業者、動物関連校、動物病院、トリマー、訓練士、犬のファッション、行政、そして出版会社等各界の方々に参加していただき感謝しております。今回の内容を啓発していただけると助かります。
環境省、東京都、獣医師会、動物愛護団体、ペット業界など多くの団体に後援していただき感謝しております。
医療器具、動物薬、ペットフード、動物霊園、旅行会社、保険会社等に協賛していただき、さらに資料も提供していただいて啓発に役立てることができ、今回のシンポジウムが無事に運営されたことに対して感謝しております。
本会は、今後も犬と安全に、安心して楽しく、社会にも受け入れられて長く生活できるように活動してゆく所存です。みな様のご理解、ご協力に感謝しております。

各団体の益々のご発展をお祈りしております。

                                                  平成25年4月3日

                                           (社)東京都家庭動物愛護協会
                                                  会長  須田 沖夫





    



「犬と楽しくアウトドア」のために

犬と人との関係は急速に変化しております。庭で飼っていた番犬が家の中に入り、室内犬、ペットになり、今では家族の一員として布団に一緒に寝る伴侶動物、家庭犬、コンパニオン・アニマルになっております。飼い主の考え方と犬の飼育法などは多種多様になっております。
家族の一員になった犬は毎日数回散歩として、排便、排尿をし、歩いたり、走ったり運動もします。また、知り合いの犬と会うと飼い主も会話するので「犬友」も増え、社会、地域活動にもつながります。飼い主の身体的、精神的、社会的にも有効な行為になります。それには犬の飼い主は犬のことを十分に知り、正しい対応をしっかりすることが必須です。(愛犬家)
仔犬などの購入時には好みは当然ですが、社会化も身につけた健康な犬を選びましょう。そして犬と人との関係、犬と犬との関係をしっかり身につけることが大切です。
自分の犬は問題ないと思っていると、よく事故を起こし、不幸になることもあります。基本的な犬のマナーやルールをよく身につけて、外出することが大切です。(訓練士)
犬も人も安全安心のための予防医学は重要であり、特に感染症対策は必須です。日本では仔犬の購入時には腸管寄生虫感染率が高率です。ウイルス、リケッチア対策はワクチン接種を確実に行います。特に狂犬病予防は法的に定められております。外部寄生虫等は屋外、郊外や野山にゆくと感染率が高くなり、人も同様です。また排便・排尿対策もしてください。(獣医師)
犬の身体調整は特に大切です。栄養、水分、休養など重要で、さらに車酔い、寒さ、暑さ対策も重要です。普段から愛犬の健康チェック法を勉強し、こまめに観察し、早期にストレスなど異常を見つけ対応しましょう。去勢・不妊手術をしておくといろいろな面で有効です。家庭医のように、何でも相談に乗ってくれる獣医師を確保しておきましょう。(獣医師)
日常からブラッシング等をして身体をきれいにしておきましょう。特に外出時は多くの人に見られたり、接触もしますのでシャンプーやトリミングも必要に応じて行いましょう。
寒さ、暑さ対策もかねてファッションも多種多様化していますが、犬のことを考えて基本的なことを確実にして外出しましょう。(トリマー)
これらのことが十分に確実にできている犬と飼い主は楽しく外出できますが、不適当な飼い主も犬もおり、受け入れ側もその対応に苦労しております。ただ飼い主から見て犬がかわいい、きれいというだけでは問題も起こし、多くの犬や人にも制限が出来たり禁止にもなります。(受け入側業者)
これらのことを今日はそれぞれの専門家に話していただきますので多くの人の参加をお待ちしております。
「犬と楽しくアウトドア」には飼い主と愛犬も基本的なルールやマナーを実行して、安全に、安心して、長期に楽しみましょう。
「犬と楽しくアウトドア」を普及、充実するため、これらのことを実行している飼い犬に本会は「家庭犬パスポート」の発行を予定しております。多くの動物病院、企業、受け入れ施設などと飼い主の皆さまのご理解、ご協力をお願いいたします。




タイムスケジュール

12:30  開場    
 
12:50  開会                司会   小池 昇   本会理事
 
 主催者挨拶 須田 沖夫  本会会長
 
 座長 荒島 康友  日本大学医学部病態病理学系助教
本会理事
          
13:00  @ アウトドアの現場 須田 沖夫  須田動物病院 院長
本会会長
              
 A ドッグラン、アウトレットモール
   食事、ホテル、お泊りなど
市原 隆夫  わんわんパラダイス(泉郷)
 
14:00  B 犬の社会化・しつけ・マナー 藤井 聡  オールドッグセンター取締役
本会常任理事
          
 C 安心・安全のための予防医学 宗村 徹也  横浜市職員・獣医師・薬学博士
本会理事
            
15:00  D 楽しくのための健康管理 安川 明夫  西荻動物病院 代表
本会理事
             
 E 犬の清潔とファッション 鈴木 雅実  SJDドッググルーミングスクール代表
本会常任理事
           
16:00  F 犬と楽しくアウトドア体験談 岡村 慎一  岡村会計事務所代表
本会常任理事
            
 G 受講者からの質問コーナー
 
16:55  閉会



後  援
 
       環境省
東京都
公益社団法人 日本獣医師会
公益社団法人 東京都獣医師会
公益社団法人 千葉県獣医師会
社団法人 茨城県獣医師会
社団法人 栃木県獣医師会
社団法人 群馬県獣医師会
社団法人 埼玉県獣医師会
社団法人 横浜市獣医師会
社団法人 川崎市獣医師会
狂犬病臨床研究会
Zoonosis協会
公益社団法人 日本愛玩動物協会
公益社団法人 日本動物福祉協会
公益財団法人 日本動物愛護協会
動物との共生を考える連絡会
社団法人 ジャパンケネルクラブ
一般社団法人 日本ペット用品工業界
一般社団法人 ペットフード協会
ペットとの共生推進協議会



広 報 協 力

       文永堂出版
読売新聞社
野生社
東京都獣医師会
南多摩獣医師会
メリアル・ジャパン(株)
わんわんパラダイスホテル(泉郷)

本シンポジウムへのご後援、ご協力等を賜り誠にありがとうございました。



協 賛 会 社

       株式会社DEKA JAPAN http://www.dekajapan.jp/
バイエル薬品株式会社 http:// www.bayer-ah.jp/
日清ペットフード株式会社 http://www.nisshin-pet.co.jp/
財団法人 松岡科学研究所 http://www13.ocn.ne.jp/~mris/
アニコムホールディングス株式会社 http://wwww.anicom.co.jp/
有限会社テクノインポート Tel:042-362-6832
日本ヒルズ・コルゲート株式会社 http:// www.hills.co.jp/
株式会社パーソナルツアーズ http://wan-bus.com/
宗教法人 慈恵院(多摩犬猫霊園) http://www.jikeiin.jp
森久保薬品株式会社 http:// www.morikubo.co.jp/
日本全薬工業株式会社 http:// www.zenoaq.jp/
株式会社大心 高尾犬猫墓地 http://www.takaoreien.com/
  
本シンポジウムへのご協賛を賜り、誠にありがとうございました。




講 演 内 容

@   アウトドアの現場(2013)  須田沖夫
 


A  ドッグラン、食事、ホテル、お泊りなど  市原 隆夫 わんわんパラダイス(泉郷)


   

   

   

   



C  安全安心のための予防医学(総論)  宗村徹也
   安全安心のための予防医学(講演内容)  宗村徹也 

   


D  楽しくのための健康管理 安川 明夫

E 
 社会化・しつけ・マナー 藤井 聡

F
  人も犬も楽しい旅行 岡村慎一

 
 
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「犬の適正飼養講習会 老犬セミナー」の報告(2013)

「老犬セミナー」のご報告

平成25年3月31日、犬の適正飼育講習会として開催しました。

日本では、この30年間で犬の平均死亡年齢は、3〜4歳から14〜15歳まで急激に伸びております。原因として予防医学の向上、栄養の向上、室内飼育とマナーの向上、獣医学の診断と治療の向上、飼い主の意識の変化などが考えられます。
しかし、生あるものは犬はじめ人もかならず死にますので、別れは確実に起こります。
このことは飼育する前に十分考えてください。
人も介護、高度医療などが話題ですが、犬もマスコミ等でよく話題になります。
飼い主は、毎日健康チェックをしっかり行い、問題があれば確実な診断により各種の治療法などを説明してくれる、良心的な家庭医が必要になります。飼い主はよく説明を受け、質問をして、自分で治療法を選択し、治療を受けます。
また、人も動物も命あるものは確実に亡くなり、別れることを考えて飼育してください。
適切な飼育をして、犬と仲良く、楽しく、長く生活できるように獣医師は働いております。

質問も多数あり、時代に適したセミナーでした。
各動物界の出席もあり、また九州からの出席者もありましたが、残念ながら飼い主の参加は少数でした。

後援、協賛をいただいた各団体には感謝申し上げます。

                                                   平成25年4月3日

                                          (社)東京都家庭動物愛護協会
                                                  会長  須田 沖夫





老犬セミナーのはじめに

犬の平均寿命は人間同様、急激に長くなり、同時に飼い主の心身に、さらに社会にも良い影響を与えております。
人と同様、病気等も歳と共に増加し、診断、治療、看護、介助をすることもあります。
また、どんなに世話をしても別れは確実に起こるので、生死学的に考えて、予防、準備、対応等を若い時から考えておくことが大切です。



    



タイムスケジュール

10:10    開会 南部吉毅    本会副会長
 
10:15    1. 老犬体験談 岡村慎一    岡村会計事務所代表
 本会常任理事
 
10:45    2. 犬の高齢化・対応と予防 須田沖夫    須田動物病院院長
 本会会長
 
11:30    3. 受講者からの質問コーナー
 
11:50    閉会



 


 老犬セミナー(2013)

老犬体験談

 
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「災害時におけるZoonosisの事前・事後の対策シンポジウム」 

報告とお礼


「災害時におけるZoonosisの事前・事後の対策シンポジウム」開催に当たり、皆様方のご理解とご協力により御後援や御協賛して
いただきました各地より多くのご参加を得て無事に終了致しました。誠にありがとうございました。

シンポジウムでは5名の講師の方々がご自身の体験談、災害に備えての事前準備、被災時の対応法などを具体的に講演して
くださいました。
講演時間が短くなってしまった講師の方もおられましたが、みなさんに時間枠の中に納めて頂き、予定通り進行できました。
シンポジウムに参加して頂いた方々にお願い致しましたアンケートの結果をまとめたところ、「良かった」「参考になる」がそれぞれ
13%、「今まで知らなかった事がわかった」「役立つ」「勉強になった」「興味深かった」「有意義であった」がそれぞれ7%以上
ありました。
半分以上の参加者の方が有効、有益なシンポジウムであったと評価してくれたようです。
また、動物種別(犬猫)の対応、救護、感染、しつけなどの内容をもっと深く聞きたいと思われた方も5%おられました。
個別には、津波の映像は8%以上の方々が関心を持って観てくださいましたが、反面、配慮に欠けるとの認識を持つ方もおられた
ようです。
救護や避難においては、同行避難を行った事により、動物が人々に明るさと勇気を与えてくれた事実から、その必要性と好感を
17%の方々が
認識してくださいました。同行避難につきましては早急に法律の枠組みの中に加えて欲しいとの意見が付け加えられていました。
救出においては、行政の不備が散見されたのに比べ、被災現場で活動された自衛隊員のみなさんに対する多くの感謝の意、
好感が述べられておりました。救護、収容施設においては、人医においてはマネジメントや協力が組織的に行われておりましたが、
動物に対しては不備が多く感じられたので今後、専門家の育成と迅速なる現場への派遣が必要との意見がありました。
災害発生に対しての事前準備としては飼い主側も「犬の社会順応化」「しつけ」「クレイトレーニング」などを行い、人と動物との正しい
関係を構築しておくことの重要性を13%の人が認識してくれたようです。
その他、ノミ駆除、ダニ駆除、去勢手術、避妊手術の必要性もあると記載された方がおりました。
Zoonosis については16%以上の方が知らずに過ごしてきて、シンポジウムに参加して理解できたとのことです。
人へのワクチン接種の必要性も十分に認識できたという意見も6%ありました。加えて、人医と獣医との連携や共通認識も必要と
シンポジウムを通して理解してくれた人もおりました。
狂犬病の他、レプトスピラ症にも関心が湧いた、原発の20km危険区域への行政の対応の不備から、動物に対しての残虐現場を
見てショックを受けたとの意見も8%ありました。
今回のシンポジウムによって、災害の程度、種類、地域、年代などによって救護に大きな差があることを理解していただき、
行政だけではなく、個々での事前の準備と心の準備を十分にしておく必要があることを理解してもらったようです。
これらの事をもっと広く、多くの人々に啓発していく事が必要であると述べられた方が30%近くおられました。今後もこのような
シンポジウムが各地で開催されることの必要性を感じて止みません。
その他、アンケートには会場が寒かった、運営方法や関係者・スタッフが良くなかったという意見が無記名で少数ありました。
白紙による回答も数名いらっしゃいました。
参加者は以下の通りで、招待者46名、協賛4名、後援12名、一般76名、主催者役員及びスタッフ25名、講師・座長7名の
165名による開催でした。参加者の地域別では都内47名、都下12名、都外30名(千葉16名・埼玉4名・神奈川7名・青森1名
・愛知1名)で、申込では岩手、新潟もありました。
一般参加者の方々がシンポジウムをどこで知り得たかは、本会の会報、ホームページ、東京都動物愛護推進委員からの案内、
新聞等の案内、
VT校、トリミングスクール、獣医科大学のポスター掲示、職場でのポスター掲示、一般インターネットからの情報でした。
広報は時代に適したインターネットなどをもっと利用しなければならないと思えます。
本会のホームページにシンポジウムの抄録等を掲載したので、参加できなかった方は是非、目を通して頂ければと思います。

改めて後援、協賛をして頂いた行政、団体、企業等々の皆様のご理解、ご協力によりシンポジウムが開催できましたことをお礼
申し上げます。今後も、本会の活動にご理解、ご協力を宜しくお願い致します。

                                                                        2012年2月25日
                                                               (社)東京都家庭動物愛護協会
                                                                       会長 須田 沖夫
                                                                          Zoonosis協会
                                                                       会長 須田 沖夫




はじめに

 本日、皆様方におかれましては、お忙しい中、足をお運び頂き誠にありがとうございます。
 昨年を振り返りますと、3月11日の東日本大震災が東北地方太平洋沿岸に未曾有の被害をもたらしました。
多くの方々と共に、家畜・家庭動物も被害に遭い、亡くなり又は外傷や病気などで苦しみ、悲しみが今も多く残っております。
被災された方々には心よりお見舞い申し上げますと共に、被災された方々が一刻も早く、元の生活が取り戻せるよう願う
所存であります。
昨今、人と動物との関係が急激に変化しております。犬猫などの動物が家族の一員と言われるようになり、社会においても、
災害時の動物に対する対応も変わりつつあります。
東京都を例に取りますならば、1986年11月の伊豆大島の三原山噴火では人々は島外に避難し無事でしたが犬猫の同行避難は
5%位でした。そのため都職員らがエサやりなど飼育管理に島に通いました。
1995年1月の阪神大震災では東京はじめ全国から物資の支援と多くのボランティアが集まりボランティア元年と云われております。
2000年9月の三宅島噴火では飼い犬・飼い猫の多くは同行避難致しました。避難後、都内まで来てから人と動物は別々の生活
場所になりました。
2004年10月の中越地震では人と動物との同居避難が重視されだしました。
2011年3月の東日本大震災では、都内に避難した人と飼い犬・飼い猫などは同じ施設に収容され、飼主が自分で毎日世話を
しました。
災害が起こり、被災を乗り越えるたびに、必ず新たな対応策が生まれ、あるいは種々改善がなされております。
そして現在、動物愛護管理法改正においても動物の同行避難を条文の中に加えようともしております。
近年、アメリカでは動物の同行避難が法的に定められました。
これらを実現するには家庭動物としての日常での社会化訓練、しつけ、伝染病の予防、寄生虫の駆虫対応、個体識別をしての
登録制度、注射済票やマイクロチップの挿入と不妊去勢手術が必須になります。
災害時は環境の変化、外傷そして患者等の接触など、普段と違いが見られ、Zoonosisはじめ感染症対策も重要になります。
人と同様に水、食料、常用薬などの持出しも必要になります。そのためには、被災地域への対応は地域での人と人のつながり、
コミュニケーション、行政、そして広い範囲の人材、物質の対応が必要と考えます。
 犬猫などの動物が傍らにいることにより、私共も含め被災地の方々においても、人々は心を癒され、生きる勇気を得ております。
これからも動物との関係が色々な面において我々人にとって良い影響を与えてくれることを願ってやみません。本日は、そういった
意味合いを踏まえ、各分野、専門の諸先生方々から対策方法について御講演を賜ります。災害時の対策として少しでも皆様の
ご参考になればと思っております。
 本日の開催にあたり、環境省、厚生労働省、東京都、獣医師会、動物愛護団体、動物関係企業の後援と協賛企業各社の応援も
賜り開催に至ることができました。また、マスコミ各社の広報により、多くの方々にお集まりいただきました。
誠にありがとうございました。
人と動物が安全に安心して楽しく生活できる社会が永くつづきますよう、これからも本会は活動してゆく所存であります。
                                                                          2012年2月25日
                                                                 (社)東京都家庭動物愛護協会
                                                                        会長 須田 沖夫
                                                                           Zoonosis協会
                                                                        会長 須田 沖夫




タイムスケジュール


13:00  開 場

13:15  開 会  司会    槇野 照夫           本会常任理理事

     主催者挨拶     須田 沖夫           本会会長

     来賓挨拶       小杉 様            東京都動物愛護相談センター
                 越村 義雄 様         ペットフード協会会長 

     座長紹介      坂田 壽衛 先生        日本大学大学院教授・医師
                 矢久保 修嗣 先生      日本大学医学部医師

13:25  矢久保座長から各講師の紹介

13:30  シンポ講演開始 

13:30  地震、津波による被災地と動物の救援状況    阿部 俊範 先生

14:10  あなたは狂犬病、破傷風ワクチン接種済み?  荒島 康友 先生

14:40〜14:50  休憩

     座長                           坂田 壽衛 先生

14:50  破傷風、レプトスピラ症、他              原 弘之 先生

15:20 仲良く、安全のための躾               水越 みゆき 先生

15:50 同行避難と同居生活を求めて            山口 千津子 先生

16:20 受講者からの質問

     坂田壽衛先生

16:45 閉会の辞                        松下 時夫 Zoonosis協会監事

16:50 閉会

17:40〜  懇親会


開会

会場

講演

開会の辞・東京都の小杉さん

ペットフード協会の越村さん

講師・安部先生

講師・荒島先生

講師・原先生

講師・水越先生

講師・山口先生

座長の矢久保、坂田両先生

閉会の辞の松下、坂田両先生


講 演 内 容


 地震、津波による被災と動物の救護状況  あべ動物病院(石巻市) 阿部俊範

 総論:《あなたは狂犬病、破傷風ワクチン接種済み?
                日本大学医学部病態病理学系臨床検査医学分野  助教 荒島 康友
 

 破傷風、レプトスピラ症他 日本大学医学部機能形態学系生体構造医学分野 准教授 原 弘之
      
 仲良く、安全のための躾  特定非営利活動法人 聴導犬普及協会 訓練士 水越みゆ

 同行避難と同居生活を求めて (公社)日本動物福祉協会 山口千津子 




後 援
環境省
厚生労働省
東京都
社団法人 日本獣医師会
社団法人 東京都獣医師会
社団法人 栃木県獣医師会
社団法人 神奈川県獣医師会
社団法人 群馬県獣医師会
社団法人 埼玉県獣医師会
社団法人 川崎市獣医師会
公益社団法人 日本動物病院福祉協会
一般社団法人 日本動物看護職協会
狂犬病臨床研究会
公益社団法人 日本愛玩動物協会
公益社団法人 日本動物福祉協会
動物との共生を考える連絡会
優良家庭犬普及協会
財団法人 日本動物愛護協会
NPO法人 聴導犬普及協会
社団法人ジャパンケネルクラブ
一般社団法人 日本ペット用品工業会
一般社団法人 ペットフード協会
一般社団法人 全国ペット協会
ペットとの共生推進協議会

広 報 協 力
株式会社 サンケイリビング新聞社
株式会社 ファームプレス
文永堂出版株式会社
毎日新聞社
読売新聞
獣医師広報版

本シンポジウムへのご後援、配布資料の提供を頂き誠にありがとうございました。

                                             (社)東京都家庭動物愛護協会
                                              Zoonosis協会


協 賛 会 社


バイエル薬品株式会社 http://byl.bayer.co.jp/

日清ペットフード株式会社 http://www.nisshin-pet.co.jp/

森久保薬品株式会社 http://www.morikubo.co.jp/

株式会社 インターズー http://www.interzoo.co.jp/

日本全薬工業株式会社 http://www.zenoaq.jp/

株式会社 大心 高尾霊園犬猫墓地 http://www.takaoreien.com/

株式会社 シマ研究所 http://www.shimalab.co.jp/

財団法人 松岡科学研究所 http://www13.ocn.ne.jp/~mris/

メリアルジャパン株式会社 http://jp.merial.com/

アニコムホールディングス株式会社 http://www.anicom.co.jp/

有限会社 テクノインポート 東京都府中市/пF042-362-6832

ファイザー株式会社 http://www.pfizer.co.jp/

イソップ薬品株式会社 http://www.aesopyakuhin.com/



本シンポジウムへのご協賛を賜り誠にありがとうございました。                              

                              (社)東京都家庭動物愛護協会
                              Zoonosis協会


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「犬の適正飼養講習会 初級編」報告

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「平成23年 飼い方講習会」

平成23年11月13日() 多摩市役所西会議室 午後1時30分〜4時30分
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Zoonosisとは ―現状とペットの咬・掻傷、感染症の予防― 
             日本大学医学部病態病理学系 荒島 康友
 

ZoonosisはWHOの定義では、人と脊椎動物の間で自然に移行する疾病及び感染症である。One World、One Healthの概念の1つと云われている。 「感染症を予防するために必要なことは、感染症に関する正しい知識を持ち、感染症予防に適した環境を作り実行すること」で、知るワクチン≠ニ近年云われている。

Zoonosis人獣共通感染症の感染に係る因子は
―ヒト側の要因として、
@ 老化、糖尿病、その他の病気に伴う身体の抵抗力の低下
A 高齢化社会、核家族化、高齢者の一人暮し
B ヒトとペットの絆(精神衛生面)
C 飼育目的の変化(室内での家族化)

―動物側の要因として、
@ペットブームによる飼育動物数の増加
A野生動物の飼育志向、エキゾチックの密輸入、未知的動物の増加
Bペットの小型化、室内飼育、接触機会の増加

―環境側の要因として

@生活環境の変化、ビル化、個室化、室内飼育化、小型化で抱上げ、口づけなど密接に進む
A食品の多様化、いかもの食い、グルメ志向、家畜の効率的飼育で耐性菌の増加
B交通機関の発達、疾患伝播の増加、潜伏期間内に帰国など
これらの因子が単独ではなく複数に絡まって感染症が起こる。

イヌによる咬傷事故は、イヌの本能や習性をよく理解せずに接したため突発的に起こることが多い。
飼い犬や他人の犬が半々である。
主な咬傷部位は、手50%、大腿・下腿部と顔部と頸部16%、上腕・前腕等12%である。

ネコによる咬傷部位は、手63%、上腕・前腕23%等である。
咬傷時の感染症の臨床的判断基準は、発熱、疼痛、リンパ管炎等である。
犬猫による代表的な感染症は、狂犬病であり世界中で発生している。発生のない国は僅か十か国位である。

日本での感覚で海外に行き、犬などに接して咬まれ、狂犬病で亡くなる人が稀にいるので十分に気を付ける。発症するとほぼ100%亡くなる。又、日本では犬の狂犬病ワクチン接種は法律で義務化されており、未接種犬は罰金刑になるので、是非飼い犬には毎年接種をするように願いたい。

パスツレラ症 イヌの咬傷が主でペットの口腔内中にパスツレラ菌が高率(犬75%、猫ほぼ100%)に存在する。
糖尿病、肝障害(アルコール)、呼吸器疾患、高齢者は発病の可能性が高い。病状は軽い風邪様症状から重症肺炎までみられ、有効な抗生剤投与で回復する。

猫ひっかき病
ネコ、イヌそしてノミから感染する細菌性感染症である。数日から2週間程の潜伏期間後、受傷部位の丘疹や膿疱、発熱、疼痛さらにリンパ節の腫脹を認める。リンパ節腫脹1〜3週間後、突然の痙攣発作や意識障害で脳炎を併発する場合も時にみられる。適切な抗生剤投与で回復するので早期に医師の診察を受ける一方、爪切りやノミ対策も十分にしておく。

カプノサイトファーガ感染症
話題の病気でイヌ・ネコによる咬傷後、診断・治療が遅れると亡くなる人もまれにみられる。
イヌ・ネコの口腔内の常在菌であるので、いつ感染するか解らないので脾摘、アルコール肝障害、糖尿病、ガンなどの人は特に注意が必要である。
咬傷後2〜7日の潜伏期間後に発症し発熱、敗血症、腎不全、髄膜炎、DICなど起こし死亡することもある。適切な抗生剤の早期投与が必要である。
現在医師、獣医師の認知度が低い。発病は稀であるが死亡率は高い。経過が急のため「昨日元気で今日ショック」と云われ健常者でも発症する。
診断に時間がかかるので咬傷の有無を医師に連絡すること。又、咬傷時に傷の洗浄と予防的に適正な抗生剤投与が有効と考えられる。

Zoonosisは獣医師から飼主への感染予防の啓発指導と医師の適正な診療が大切である。

 
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Zoonosis協会設立記念セミナー・懇談会2010

                                            Zoonosis協会  

                                                             理事長 須田沖夫  
                                                        副理事長 矢久保修嗣
                                                        副理事長 荒島康友


       Zoonosis協会設立記念セミナー・懇談会のご案内

桜花薫りし今日この頃、貴殿におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、これまで、Zoonosisにかかわる活動につきましては、主に専門の研究者と研究機関等によって
取り組んで参りましたが、この問題の社会的影響力と緊急性を考えますと、一部の関係者だけでは
解決できない状況に至っております。そこで、この度、Zoonosisに関連する全ての個人・団体様に
正確な情報を提供し、共にこの問題解決に取り組んでいただくことを望み、Zoonosis協会を設立する
事となりました。
ご存知のように既に感染症学会等に於いて「カプノサイトファーガ」感染症の発症事例が報告されて
おります。しかし、多くの人はこの感染症について何も知りませんので、正しい情報を知らせることが
必要です。この菌は犬・猫の口腔内常在菌であり、咬傷によって人に感染し、極稀に発症した内の
30%〜45%に死亡が確認され、その対応が急がれております。
以上の趣旨により、誠に急ではありますが、下記の通り設立記念セミナーと懇談会を開催することに
なりました。
つきましては、関係各位お誘いあわせの上、皆様でご出席下さいますようお願い申し上げます。


日時 : 2010年 3月 27日 (土) 15:30〜18:00 (15:00受付)
会場:日本大学医学部本館 4階 (49番講堂)  池袋西口公園前4番バス停より日大病院行き

基調講演:注目すべきニュータイプ「ペット由来感染症」  荒島康友 Zoonosis協会副理事長
講演:「カプノサイトファーガ」感染症発症事例  矢久保修嗣  Zoonosis協会副理事長

会費:セミナー会員 1,000円 (一般2,000円):懇談会一律3,000円

発 起 人 須田沖夫 理事長 社団法人東京都家庭動物愛護協会会長 
須田動物病院院長
理 事 矢久保修嗣 副理事長 日本大学医学部
  内科学系統合和漢医薬分野准教授
荒島康友 副理事長 日本大学医学部助教
日本感染症学会評議員
村田佳輝 専務理事 日本小動物獣医師会理事 
むらた動物病院院長
杉山和寿 理事 狂犬病臨床研究会副会長 
高橋英雄 理事 千葉港ロータリークラブ.幹事 
エイ・ランドおゆみ野動物病院院長
中谷靖 理事 MORE代表 
潟Wャパンフードルネサンス代表取締役

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咬傷や引っ掻き傷等の防止法とは   
                 日本訓練士養成学校教頭 藤井 聡

犬は群社会の動物で上下関係の上での人との信頼関係が重要です。

○犬の一生に最も影響を与える時期
犬の一生には新生子期(生後2週令〜80日)、過渡期(2週令〜4週令)、社会化期(4週令〜12週令)、幼若期(12週令〜1年令)が大切で、その後成犬期、老犬期等に分けられる。
特に社会化期が大切で、周囲の環境に興味をもち人との絆を築くのに良い時期である。特に5〜8週令が最も大切であり、犬種や個体によって時期に変動がある。この時期の犬は社会環境を意識するようになり、他の犬(特に同じような週令犬)を強く意識し、環境に順応しやすく犬の性格が作られる時期である。

犬が従順誠実で人や犬に対しても好意的な行動をし、将来に於いて飼主との強い絆と信頼感を築くようになれる性格をつくるためには社会化期における社会化(環境馴致)と密なる人との拘わりと、飼主のリーダー的対応の仕方が必要で、犬の一生で最も重要な管理時期である。このため8週令位まで繁殖家のもとで母犬や兄弟犬と生活して、複数の人に正しく接することが大切である。

猫においても同様で、生後1〜2ヶ月の間に5人以上、男女、老若子など様々なタイプの人に接することが重要と云われている。

○訓練は服従本能を発達させる為の服従訓練
訓練とは声符、視符(命令・指示)があって初めてその通りの行動、動作に従うものである。
劣位の者が優位の者に従い、優位の者は劣位の者に従わない。しつけの三大基本は主導的歩行法、拘束静止法、体端部接触馴致脱感作法である。
犬の問題行動、特に権勢症候群の矯正については愛情遮断と無視が必要である。

○権勢症候群の一般的行動
・ 散歩に連れ歩く時、いつも先頭に立ち行きたい方向に引っ張る犬
・ 他犬とすれ違う時、吠えたり攻撃的な犬
・ 散歩時、リードを咥える、飼主の足にじゃれて咬む、飛びつく犬
・ よく吠えて飼主の制御を無視する犬
・ 自分のものを取られまいとして威嚇する犬
・ 飼主の手にじゃれて咬む犬
・ 飼主に尿をかける犬
・ 呼んでも来ない、命令しても無視する犬
・ 食餌中に人が側に寄ると威嚇する犬
・ 自己主張が強く強情を張る、途中で止まる
・ 排泄後地面を引っ掻く犬
・ 人の肩上にのしかかり威圧的行動をする犬
・ 座布団やソファの上に乗り、どかそうとすると人を威嚇する犬

これらに対して飼主が反応すると人を咬むことがよくあります。
正しい行動療法を行えば完治も不可能ではありません。仔犬の時から毎日の生活の中で飼主が犬と対応する時、犬に甘えずリーダーシップをとることで予防は可能である。そのためには正しい「犬のしつけ法」を学ぶことが大切である。

犬の事が可愛過ぎて幸せにしてあげようと犬の欲求を満たしてあげるための飼主の行動が、犬の言いなりその結果犬の我意を強くし、自己主張の強い傲慢な犬になり年齢と共に飼主は威嚇され、噛みつかれます。この様になると素人では手に負えないので、専門のトレーナーに頼み犬も飼主も訓練を受ける。

行動原因の矯正療法3点セットとして、@去勢(避妊)A断犬歯B黄体ホルモン製剤がありますが、オペラント訓練技法(動機付け・条件付け)として強制することなく自発的、積極的、喜求的にこちらの求める動作をさせる訓練方法が一般的になってきました。

遠い祖先のオオカミから受け継いだ犬の本能や習慣は様々な用途、目的で人為的に改良されましたが現在の家庭犬にも伝承されています。
そのため飼主は犬の本能や習性をよく理解し、飼養管理する必要があります。

正しいしつけができる犬からの咬傷や引っ掻き傷は少ないので人の安全、安心のためになります。犬が社会に認められ、家庭動物として人と楽しく生活できることが重要です。

 
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最近のZoonosisの症例から  ―Q熱、慢性疲労、うつ病、登校拒否など―
 日本大学医学部内科学系統合和漢医薬学分野 矢久保 修嗣

Q熱は1935年にオーストラリアの食肉処理場の従業員が発熱したが、原因の病原体が不明のため不明熱(Query fever)頭文字のQからQ熱と呼ばれた。病原菌は1937年に発見された多形性のある小ツメ菌状で、偏性細胞内寄生細菌のため人工培地では増殖できない。
人のQ熱は不顕性感染が50%である。潜伏期は自然感染では2〜4週間で菌量が多いと発病が早い。40%はインフルエンザ様症状で悪寒、戦慓を伴う急激な発熱(39.4〜40.6℃)、食欲不振、全身倦怠感、頭痛、眼球後部痛、筋肉痛、咳嗽で2週間位で自然治癒する。残り10%が肺炎、肝炎、髄膜炎症状などを起こす。

慢性Q熱は6か月以上感染している。急性型の2〜10%は慢性型に移行すると考えられている。
症状は心内膜炎、慢性肝炎、骨髄炎などで、心臓弁膜症、臓器移植、癌などの人は発症のリスクが高い。急性Q熱回復後に持続する発熱、全身倦怠感を起こす人は慢性疲労症候群に類似する。
症状は耐え難い疲労感、触診での筋肉圧痛、嘔気、関節痛、持続的な頭痛、アルコール不耐性、寝汗、睡眠障害、筋肉痛、理性を失った怒り、筋線種の間欠性攣縮、集中力・精神力の欠如などいろいろある。

動物のQ熱感染症は、感染経路は動物やダニが保菌しており、その排泄物に感染された粉塵の吸入である。潜伏期間は感染実験では3〜7日であるが実際は不明。
症状は不顕性感染が多くみられ、軽い発熱と鼻汁の症状を現す。妊娠動物は胎盤で爆発的に菌が増殖するので流産や死産を起こす。
人への感染経路は菌で汚染された塵埃の吸引による。経気道感染は感染動物の糞便、尿、乳汁、出産時の羊水、胎盤が乾燥し、それらを人が吸引する。経口感染は非殺菌生乳や乳製品、関製品からである。
人から人への感染は口腔内に菌がおり、性行為による感染も認められる。日本ではネコが重要な感染源であり、この他ウシ、ヤギ、ヒツジなどからある。
診断は原因不明の熱性疾患患者が動物を飼育していたり、動物を扱う職業の人の場合Q熱を鑑別診断リストに加えておく。インフルエンザが流行していない時期に、インフル様症状のある患者、原因不明の肝炎患者、肝炎ウイルス陰性の肝炎患者、心内膜炎、髄膜炎患者、不定愁?の患者もQ熱を鑑別診断へ加えておく。
検査法はCoxiella burnetiiの分離、抗体測定、DNA検出など各種ある。
Q熱は、感染症の予防及び感染症に関する法律では4類感染症のため、感染症発生の全数把握のため直ちに最寄りの保健所に届け出ることになっている。しかし健康保険の適応がないので自費検査である。国内の検査機関が限定され、各施設独自の診断基準のため国内外での陽性基準の統一化がない。しかし治療薬は保険適応である。抗生剤、抗菌剤による治療が主体で漢方治療も補助剤として活用されている。

―Q熱の感染防止のための知るワクチン≠ヘ、

○ 普段から換気をしてコクシエラ菌(Q熱)を吸入させない
○ 免疫力の低下した人は注意
○ ペットの糞尿は早めに処理
○ ペットの出産時はすぐに掃除、消毒をする
○ 過剰接触として口移しの餌やり、スプーンの共有、顔・口を舐められない。舐められたらすぐに洗浄
○ 野良猫、地域ネコとの接触をしない等が必要である。

Q熱について医療関係者、獣医師とペット飼育者はよく理解していないのでしっかり判断するともっともっと多くのQ熱患者が見つかると思われます。又、原因不明の疲労倦怠患者の原
因の一つかもしれません。あなたとペットの健康のために「知るワクチン」は大切です

 
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犬猫から人に感染する病気対策シンポジウム

シンポジウムの詳細は下記PDFファイルよりご確認ください

  詳細をみる(PDFファイル)

    

 
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「ペット業界の過去、現在、未来」講習会報告

2010年12月14日(火)13:30〜16:30

主婦会館 プラザエフにおいて本会主催で開催された。
本会としては今年初めてで、現執行部となり5回目の講習会である。

今回はじめて東京都、東京都獣医師会、日本用品工業会、ペットフード協会、ペットとの共生推進協議会から後援名義の使用が許可された。

はじめに本会会長 須田より開会挨拶があった。
世界的な経済不況と政治混乱の影響はペット業界にも達しており、ペット販売数の減少、ペットフード、動物薬の販売が減少している中、一方ではドッグラン、ドッグカフェ、美容、ファッションなどを利用する飼主の増加も認められる。
今回の講習会で、各講師の先生方には資料や体験から講演をしていただき、ペット業界と獣医界、それに動物愛護団体が共通認識のもと役割分担をし、人と動物とが共存し、安全に安心して明るい未来をつくる機会になれば良いと話した。

ペット業界の歴史「小動物臨床からみた約半世紀と本会創立30数年の歩み」を本会副会長 松永義治が自身の体験を基に、狂犬病予防注射・ワクチンの遍歴などを話された。
戦後は、山羊脳の石灰酸不活化ワクチンを使用しており、犬の大きさによって小、中、大に分かれ、3ml・5ml・7mlに区別されていた。その当時は毎年2回、集合注射は道路や公園で摂取していた。それでも短期間で狂犬病を失くした数少ない国になった。
その後、組織培養の精製ワクチンとなり、乳白色から透明な液体となる。犬の大きさに関係なく年1回、2ml接種となり、その後1ml接種に変更され現在まで使用されている。

何時狂犬病が海外から侵入するかもわからないので、犬の接種率を高めることが必須である。

犬フィラリア症については、昭和40年代にさかのぼり、静脈注射の成虫駆除剤が副作用の多い 事から、筋肉注射のできる薬剤に変更された経緯について話された。
当時多く挙げられた副作用は、静脈注射で死んだフィラリアが血管内に詰まり、そのために犬が死亡するというものだった。又、内服薬の幼虫駆除剤が販売され、副作用は少なくなったが毎日投与するため大変であった。その後月1回経口投与の内服薬ができ、さらにはチュアブルタイプが販売され、投与が格段に楽になった。
他に、同時に腸管寄生虫駆除も可能な薬も販売された。
外部寄生虫の駆除も今までは内服薬のみだったが、外用薬(スポット)が開発・販売されるようになり、こちらも予防・駆除ともに楽になった。 この他に麻酔薬の発達の話があった。手術時の全身麻酔が注射から吸入麻酔になったことにより安全性が増し手術も多様化され、より高度な手術が可能となった。

法改正により注射用麻酔薬の“ケタラール”が麻薬指定となり、使用管理、報告が必要となった。
本会の創立については、「動物の保護及び管理に関する法律」の制定を受け、昭和53年に本会の前身である「東京都保護管理協会」として発足したこと、昭和61年に法人化され、平成16年に「社団法人 東京都家庭動物愛護協会」と名称変更され、現在に至ることなどを話された。

東京都保護管理協会時代には、「集合住宅における動物飼育を考える協議会」を動物にかかわりのある団体で組織し、集合住宅での動物飼育のルール作りなどを協議し、東京都に提出した。それが参考となり、東京都が規約をつくった。
動物フェスティバル、動物愛護週間中央行事への参加や高齢動物飼育者表彰、平成20年にはHPの開設、講習会の開催、優良お散歩犬表彰などをはじめた。

平成22年には本会の上部団体である、社団法人日本動物保護管理協会が、社団法人日本獣医師会に吸収合併されたことを受け、本会は日本獣医師日本獣医師会の賛助会員となる。 「動物との共生を考える連絡会」の監事団体、「ペットとの共生推進協議会」の理事に名を連ねるなど、活動の場を広げていると話した。 動物保護管理法の啓蒙や、犬・猫とのふれあいの中で、広く都民に普及啓発を継続していくことが大切だと話された。

「ペット業界の現在と未来」は、ヒルズ ニュートリションアジアーパシフィック日本支社 会長兼日本支社長、ペットフード協会会長とペットフード公正取引協議会会長を兼任されている、越村義雄氏に講演をお願いした。
日本の人口は減少し、主要経済指標の消費支出、消費者対価、完全失業率、企業倒産件数等がこの数年減少しているが、ペットフード、ペットケア用品、ペット生活用品は、この状況の中でも数年前から伸び続けている。
しかし2003年をピークに仔犬の登録頭数は減少し、現在では当時の3/4程に減少したので将来が心配になる。

又、大型犬飼育者の減少も特徴的だ。飼育されている犬猫は、1〜6才が半数以上、13才以上も増加し高齢化がみられる。今後飼育したい動物として、犬猫が主であるが、熱帯魚、うさぎ等の希望も多い。
ペットフードの購入場所は、ホームセンターとディスカウントストアーが6割以上と最も多く、続いてスーパー、インターネット、ペットショップとなり、動物病院は10%以下である。
ペット関連市場の今後の動向と課題として、ペットフード市場は、金融ベース・産業ベース共に減少。獣医師ビジネスの成長も減速傾向であるため、競争が激化し倒産もありうるとのこと。
そのため電子商ビジネス(B to B及びB to C)の増加や、斬新な商品サービスによる新市場の開拓として「ペットが人にもたらす様々な効果」を国民に発信することが急務となり、ペットが、子供、高齢者、夫婦、患者等に与える効果の啓発も大切になる。それには安心と安全がキーワードになる。ペットフード安全法の導入と徹底、安全安心な畜産食品の提供、人と動物との人畜共通感染症予防、安全安心な獣医療、ペットがもたらすことによる人の肉体的、精神的な健康が必要となる。

ペット業界のビジョンとして、人と動物が真に共生を実践し、生きるもの全てに温かい思いやりが施されることが必要であると、最新の資料を基に話された。その中には未公開資料もあり、そのため配布資料は残念ながらなかったが、貴重な講演を聞くことができ、今後に繋げる所存である。

槇野照夫常任理事の司会進行で、質疑応答時には様々な質問や意見が飛び交い、予定の閉会時間を30分延長し、盛況のもと澤田弘副会長の挨拶により閉会した。  (O.S.)

  
会場風景               松永 義治副会長              越村 義雄氏
 
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カプノサイトファーガ感染症

 
 
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「ペットフードの安全性と適正使用について」の講習会報告

創立30周年を迎える本会は、昨年度より会員および動物取扱業者などを対象に講習会を開催しております。
今回はペットフードの安全性はじめ人と犬猫との必要栄養素の相違や、年齢、種別による違いを理解し、飼主等に正しいペットフードの使用を指導してもらうことを目的としています。


日時  2010年1月29日(金) 午後2時〜4時30分

場所  主婦会館プラザエフ  JR四谷駅前(麹町口)

内容   1 愛玩動物用飼料の安全性確保に関する法律等の解説
          環境省自然環境局動物愛護管理室 鈴木祥之係長

      2 ペットフードの適正使用特に犬種や年齢による相違について
          日清ペットフード株式会社ペット相談室 齋田林俊室長

         以下が配布資料です

   
 
 
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「人と動物の調和のとれた共生社会」を目指し講習会

平成21年3月24日

本会主催の第2回目の講習会が開催された。松永副会長は犬の専門家がそれぞれの立場で「人と動物の調和のとれた共生社会」を解り易く解説し、今の活動に役立てようと挨拶した。槙野理事の司会で3部構成の講習会が開始された。


挨拶する松永副会長
 
進行司会の槇野理事


第1部   東京都動物愛護相談センターの譲渡事業について
東京都動物愛護相談センター 藤澤美和子


東京都動物愛護相談センターでは「人と動物との共生社会の実現をめざして」をスローガンに、本所(世田谷区)、多摩支所(日野市)、城南島出張所(大田区)の3ヶ所を設置し、狂犬病予防法や動物の愛護及び管理に関する法律、条例に基づく業務を行っています。
業務内容は動物愛護精神の普及啓発と動物から人への危害防止が中心ですが、主なものとして、飼い主不明の犬や猫の保護収容、飼い主からの犬猫の引き取り、負傷動物の保護収容があります。(図1参照)

飼い主不明の犬や猫については、公示、マイクロチップの検索、収容動物情報(ホームページ)への掲載を行い飼い主の発見に努めています。7日間の収容期限が過ぎても飼い主が現れなかった場合は、可能な限り新しい飼い主への譲渡を行っていますが、譲渡できなかったものについては殺処分を行っています。
譲渡事業の目的は犬猫の延命と模範的な飼い主の育成にあります。譲渡を希望する方には、@成人であること、A動物飼育が許可されている住居にすんでいること、B終生飼育できること、C不妊去勢措置を実施できること、D動物に対するアレルギーの心配がないこと、Dセンターが行う譲渡講習会を受講すること等の条件を整えていただいた上で譲渡を行っています。
直接都民の方に譲渡を行う個人譲渡以外にも譲渡対象団体(動物愛護団体)を通して譲渡を行う団体譲渡事業も行っています。譲渡対象団体になる愛護団体には基準を設けており、東京都の譲渡事業の趣旨に沿った活動を行っていただいております。平成21年7月17日現在、譲渡対象団体は22団体であり、各団体と連携をとりながら譲渡事業の拡大に努めております。(図2参照)
センターが取扱う動物の数は年々減少しており、都内では適正飼育のできる飼い主が増加してきていることが伺えます。今後も、模範的な飼い主を育成していくことで収容される犬猫を減らし、また、譲渡事業の広報を行うとともに内容の充実を図ることで譲渡実績を増やし、結果として、1頭でも殺処分される犬猫が少なくなるように努力を続けてまいります。

    


第2部

     犬の選択と病気にさせないように

              HAB、犬に多い病気、高齢化などのデータをもとに    獣医師 須田沖夫
                                                   

動物介在活動の効果 飼い主の条件
  • 生理的
    • 病気回復、血圧コレステロール降下
    • リラックス、神経筋肉リハビリ
  • 心理的
    • 元気、活動性、教育的効果
    • 外界の受け入れ
  • 社会的
    • 人間関係を結ぶ、会話、盲導犬など
    • 身体的経済的自立
  1. 飼育の目的
  2. 時間  (世話をする)
  3. 空間  (住宅環境)
  4. 経済  (食餌、治療予防、衛生)
  5. 家族  (年齢、人数)
  6. 好み  (大小、毛、色、性格)
  7. 知識  (生態、生理、病気、しつけ)



犬を飼ってよかったこと
 会話が増えた  66%   n=226                   
 家庭が明るくなった  59%  複数回答
 犬友達ができた  42%  
 声をかけられる  35%  
 近所づきあいができた  27%  
 特になし  8%  
 その他  6%  2001年 東京都



犬の行動で困ったこと
 引っぱる  40%  
 トイレ  38%  n=226
 来客に吠える  31%  複数回答
 とびつき  29%  
 あま咬み  29%  
 咬みつき  24%  
 拾い食い  25%  
 家具をかじる  18%  
 食糞  12%  
 反抗してうなる  12%  2001年 東京都
 その他  12%  



 動物として、心理的・生理的に自立しているとは
      自分で食べることができる

     歩くことができる

     自力で排泄できる

     飼い主とコミュニケーションが取れる

     苦痛が無く、治療ができる

  これらのことが失われた場合、選択肢として安楽死を考える



死亡統計のまとめ

   1.犬の死亡年齢の高齢化は
       
微生物や寄生虫などの感染症の激減化
       
事故など物理的原因の減少
       
循環器疾患による死亡の減少
    
   2.高齢化に伴って増加した疾患は

      1 
代謝障害等の増加
      2 
神経支配や調節機構の破綻の増加
      3 
腫瘍の増加




人と動物とのよりよい関係をつくるために 

   1. ワクチンや駆虫薬の徹底使用
   2. 去勢、避妊手術の普及
   3. しつけや室内飼育の普及
   4. 循環器、代謝、腫瘍、痴呆の診断治療の改善や普及
   5. フードの改善
   6. 犬の行動に理解とコミュニケーション







            
          スライド係を務めた中川理事
    

               
第3部     犬と楽しくお散歩ができるように     訓練教士 澤田 弘

 近年犬と飼い主の関係は強くなりよくなっている人は増加しているが、多摩川の河原で犬を放して遊んでいる人も多くなり、大型犬の場合など自由に走り回り川の中にも入るので、釣り人、子供そして女性などが怖がりおびえることもよく見られ、訓練士としてまた、動物愛護推進委員としても人と動物の共生が間違った方向に行くのではないかと思い、ノーリードは飼い方として良くないと注意するようになった。どんなに犬のしつけができていて飼い主が犬をコントロール出来てもノーリードの散歩は、法的にも禁止されている。また、本会が今年度より始めた優良お散歩犬表彰についても説明した。

その後、モデル犬を使って犬のしつけ方の基本的なことから、実技指導を行った。都の関連パンフレットの配布を行った。

その後の質問時間は、参加の多くは犬の専門家であり首輪の形状は丸型より平たいほうが良い、また胴輪はしつけには向かずコントロールできないのでお散歩には不適当など倉林会員、南部常任理事、藤井理事、などベテランの専門家が発言するので若手は圧倒され質問が出来なかった。



終了挨拶をする岡村理事

 
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犬ブルセラ症講習会報告

                              本会主催:平成201118    於:主婦会館プラザエフ 

                                               

 08年夏、東京都と千葉県の2ヶ所でレンタル犬、ドッグカフェなどを開設している施設内で犬ブルセラ陽性犬が多数見つかり、大きくマスコミで報道された。このため施設の近くの人を中心に不安が広まり、施設は自主的に閉鎖されました。

本会は、犬ブルセラ症にり患している動物を増やさない、施設の閉鎖などの悲劇を二度と起こさない、安全で健康な家庭動物の飼育を目指す、感染が広まることは動物業界として好ましいことではない、という立場から動物取り扱い者に犬ブルセラ症の勉強会を開くこととしました。勉強会は開催案内の発送が遅れてしまいましたが、約20名の参加者がありました。

須田会長による開催の経緯や、本会の歴史などの話の後、基調講演として「家庭動物における犬ブルセラ症の問題点」として日本大学の荒島康友先生が講演されました。 

第1部  家庭動物における犬ブルセラ症の問題点  日本大学 荒島康友 氏

 講演では、犬ブルセラ症は流産及び出産時のおりものや尿などから伝染するブルセラ・カニス菌による細菌感染症であり、症状は繁殖障害(流産、死産、精巣炎など)が主であるが、発熱、食欲不振などの全身症状も認められる。このように特異的症状が解り難いため臨床的に気がつかない場合、さらに犬は他の動物とちがい法的規制は無いため、特に検査もされず他の感染症として対処されている場合が多くあることが問題を複雑にしている。また、本症は人では感染症法4類感染症に指定されており届出義務があるが、熱や痛みなど風邪様症状を多く認めるため、確定診断することは少ない点が問題である。日本では、02年〜06年の間に犬ブルセラ症の報告は8例あり、昨年は名古屋で犬の繁殖業者2名が犬ブルセラ症に感染した報告がある。

犬ブルセラ症の診断には抗体検査、PCRなどいくつかの方法があるが、検査方法及び検査報告方法に一部統一性がなく一部開業獣医師の中でも混乱が生じている。さらに治療法についても確立されたものがなくブルセラ・カニス菌の特異性であるマクロファージ内で生存することが完治の判断を難しくしている。このような理由から、診断も治療もまだまだこれから検討される必要があると思われる。また、東京都の疫学調査では犬の4%前後が抗体陽性であると報告がある。一方動物取り扱い業者(ペットショップのスタッフ、ブリーダー、動物病院スタッフ)は全国的に1%位が抗体陽性との調査結果もある。都民に安全・安心な動物を飼育してもらうために、動物取扱業者は犬ブルセラ症の検査を早期に行い感染防止対策を立て蔓延させないよう努力することが動物取り扱い業者には必要と思われる。と結ばれました。 

第2部  犬ブルセラ症と診断されて           動物取扱業 荒木学 氏

 話題提供として「ペット業界における犬ブルセラ症発症例」について、ジャネットの荒木学氏が自身の体験談などを話されました。


日本ではこの数年、毎年のように集団発生の報告がされている。

  03年     静岡県 繁殖施設で流産多発 51頭が陽性

   05年〜06年 沖縄県 繁殖施設 2ヶ所で16頭が陽性

  06年〜07年 大阪府 繁殖施設 139頭が陽性。飼い主が飼育放棄し行政が安楽死処分

   08年     愛知県 ペットショップ 14頭が陽性。犬の出産を介助した2名が感染し入院。

  08年      東京都と千葉県 レンタル犬施設 59頭中18頭が陽性。(内陰性は3頭)28頭は再検査が必要な擬陽性と判明。
          このうち
1頭が流産したので、犬ブルセラ症の検査を行った。この結果を保健所に相談。保健所からは人と動物との
         共通感染症のため、 流産した犬の看病の際は、手袋とマスクの着用を徹底して欲しいとの指導を受け、営業を自粛しました。

  犬ブルセラ症は多くの未解決部分もあるので、動物関連業界、獣医師業界をはじめ行政が一体となり、犬ブルセラ症の問題に取り組み病気をコントロールして行くことが必要だと考えます。そのためには業界や一般飼い主の犬ブルセラ症検査の義務化制度を一刻も早く確立し、ワクチン開発、陽性犬の正しい飼い方と治療方法を一般に広め、感染拡大防止に努めなければならない。また、この制度を早期に確立し、犬ブルセラ病を行政がコントロールできるようにして欲しいと懇願し話を終えました。

多くの家庭では犬は人の生活に無くてはならない存在になっており、人も犬も安心・安全に楽しく生活ができるように犬ブルセラ症の正しい知識の普及と感染防止に医師、獣医師、動物取り扱い業者、行政ら関係者一同連携に努める時期ではないかと思う。また、本会の事業の一つではないかと考えます。 

その後の対応                            

本会有志は、この講習会をもとに後日荒木氏所有犬の再検査と犬ブルセラ症陽性血清や資料をもとに具体的な問題提起を行った。

1.ブルセラ症抗体検査の精度管理事業の実施を

同一検体でも検査施設間で抗体価が変動するので、陽性、陰性など判断が異なる可能性が出てくる。検査施設や検査技師の定期的な指導や認定制度が必要である。

2.検体取扱規準の作成を

同一の個体であっても採血時の溶血によっても抗体価が変動するので、採血、分離、輸送など正しい方法を臨床獣医師と検査機関に指導・普及を行う必要がある。

3.犬ブルセラ症診断基準の作成を

同一個体を12ヶ月後に検査しても抗体価が変動するので、正確な診断は1回の検査では判断できない。診断には複数回の検査が必要になるので、検査機関は検体を最低2ヶ月間保存しその返還にも応じる。

4.繁殖用犬の定期検査の義務化を

日本では犬の4%前後が陽性との疫学調査報告がある。繁殖用犬は定期的に検査を行い陰性犬同士を繁殖し、陰性犬のみを販売する。その際公的な陰性証明書を発行する。

5.犬ブルセラ陽性犬の治療基準作りを

日本では40万頭以上の犬が犬ブルセラ症陽性の可能性があるため、社会問題化しない様にブルセラ症の普及啓発、治療、安楽死などの基準を作成早急に作成する。

6.動物取扱業者の定期検査の義務化に補助金を

犬の繁殖販売業者や動物病院のスタッフの1%が陽性との疫学調査がある。公衆衛生や人の健康のため、定期検査を義務化し補助金を交付する。 
 

 
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「犬猫の病・老・死について」の講習会 報告

犬猫はこの30年で平均死亡年齢が3、4歳から13歳から14歳になりました。
その間死亡原因は感染症や事故から代謝障害や腫瘍に変化しました。
また、死亡個体は土葬から火葬へと変わり、犬猫との別れ方が多様化しています。
これらについて解説いたします。

日時  2010年2月25日(木) 午後2時〜4時30分

場所  主婦会館プラザエフ     JR四谷駅前(麹町口)

内容   1 犬猫の高齢化と疾病 須田動物病院  須田沖夫

      2 犬猫との別れ方    慈恵院副住職  田中章恵








参加費 1000円(本会正会員は無料)

連絡先 042−592−2064(FAXのみ)

申込みは氏名、所属、連絡先、FAX等をご記入ください。

後援   (社)東京都獣医師会

 
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